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岩舟町のこれからの教育について(教育長)

 

岩舟町のこれからの教育について

 

平成22年4月

岩舟町教育長 若林秀夫

 

今、日本は富める国として世界の大国になりましたが、一方ではいろいろな問題が出てまいりました。それは少子高齢化、高度情報化、国際化などこれまで経験しなかったようなことが社会を複雑に変えてきたことによります。

その中には、便利で住みやすい生活を生み出してきた反面、影の部分も見えてきております。そのために、私達にはこれからの時代を生きていく上で、これまでにない新たな能力や価値観が求められています。

そこで、これまでのように、学校(教師)だけの教育だけではこれからの諸課題に十分に対処していける子ども達を育成していくことはできません。

学校・家庭・地域が一体となって取り組んでいくことでこれからの時代に生きていけるような能力を身につけた子ども達を世の中に送り出すことができるのではないかと思います。言い換えれば、その地域の教育はその地域の文化力、地域力、人間力を最大限に生かしていくことができるかどうかにかかっているのではないかと思います。したがって、これからは、地域の教育力の大きさや特徴そのものがその地域の教育を創り上げていくことになるものと思います。したがって教育は、その地域が責任をもって行わなければならない大変重要なことと認識してかかるべきことと思います。

このような背景のもと、町としての教育基本計画を立て、将来の町づくりを目指した人づくりのビジョンを持つことは極めて大切なこととの思いを持っているところです。

基本計画を立てるに当たって先ず3つのことを取り上げました。

 

先ず第1は、「自立と共生」のことです。

一人の人間として社会の中に生きていくのには、知力、気力、体力、社会力

などをしっかりと身につけるとともにそれらを高めていく術を学んでいくことが求められます。そのための基本は義務教育9年の間に培われるものと言われております。特にその後の生き方を左右するといわれる価値観・人生観の基もこの時期につくられると言われます。本町では小中学校期における教育を子ども達一人一人の自立に向けた指導と支援の場と位置づけ、充実した実践に取り組んでいきたいと思います。

一方、人間として立派に成長し社会に貢献できるようになるには、社会の一員としての認識や自然に対する畏敬の念など、人としての心豊かな人間になっていく努力をする大切さを感得できるように育っていくことが求められます。

そうすることで他と共生していく感覚が自然に身についていくと思われます。

このような心の成長は、義務教育9年間のこの時期の読書や体験、人とのふれあいの中で育っていくものと思います。

このようなことから、義務教育の内容・方法等について、幅広くしかも一貫性のある教育を展開していくことが望ましいと考えます。

 

2は「町が一体となって教育に取り組む」ことの大切さです。

教師が自ら研鑽に励み、自らを高めることを通して子ども達とともに向上していくことを期待することは当然であります。また、「我見の見・離見の見」といわれるように、いろいろな視点から学校教育のあり方を見つめ、高めていくことは極めて大事なことです。一方で、保護者や地域の人達に学校開放や利用を通して学校への関心を高め、協力・支援を期待することは学校教育の充実にとってとても大切なことです。

したがって、学校・家庭・地域が一体となって、学校に係る情報の共有化と課題解決への共通行動をとることは多くの方の望むところかと思いますし、行政の財政的支援が加わればより一層、地域に定着した確かな教育が期待できると思います。

 

一方、町民が明るく楽しい心豊かな生活を享受できるようにするには、各人が自らを高めることで互いに認め生かし合える社会をつくることに努めていくことが求められます。これからは、そのための場や機会をより積極的に用意していくことを地域でも行政でも考え、実践していくことだと思います。

それには「新たな岩舟の文化」を創り上げていく気概と自負心をもった人たちがたくさん町の中に育っていくような生涯学習の充実に努めていくことが大切なことと思っております。

 

3は「美しい教育環境を整えること」の大切さです。

環境が人をつくるといわれます。花や緑に覆われた四季折々の美しさや郷土の自然に触れていくことで、人は故郷を誇りに思い心豊かに大きくなっていくものですし、そのような中に育まれてきた伝統や文化は人の心に自信と強さを与えてくれるものと思います。

したがって、子ども達のために自然と社会の中で多くの出会いと自らを高める体験や学びのできる美しい環境を用意することや、大人たちが子ども達の健全育成に積極的に関わっていく環境条件を整えていくことは極めて大切なことと思います。

このことは、成人、高齢者にとっても同じことであり、町民がこぞって教育環境の整備と活用に取り組むことは、町づくりの基本と考えております。

 

このような考えで町の教育を充実させるために次のような『教育行政方針』※1及び『教育振興計画』※2を立て、具体的な施策を進めていきたいと考えております。

 

※1 岩舟町教育行政方針

 

『文化が薫り、町民・子ども達が生き生きとした町いわふね』

 

・町民一人一人がゆたかな自然と歴史・文化に親しみ、学び、他と共生し合える活気あふれる「教育・文化の町いわふね」つくりに努める。

 

 

※2 岩舟町教育振興計画

 

町ホームページ「教育・文化」の「教育委員会」にUPされています。

 

 

 

 

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